7月14日の日記Ⅱ

2012年7月15日 日常
7月14日の日記Ⅱ
7月14日の日記Ⅱ
「ま、そろそろ話すべき時か・・・」


辺りの景色が銀の世界になって久しい
少し早すぎる気がしているような顔でカジートは従者に向き直る

「隠しておきたい事でもあった訳だが、覚悟はしたもんな?」
まるで責任を転嫁するように、従者が頷くのを待たずに続けた

「ヤツは産まれる前から信者に捧げられたデイドラへの生贄なんだよ」
まるで伝説の怪物のことでも話すような口ぶりであった

「だが生贄っていうには自由意志があって気ままに生きてるようにも見える」
呆れた難物を扱うような顔をする

「だから俺はデイドラの玩具って呼んでる」

「デイドラの・・・玩具」

「俺なら母親の腹んなかに篭城するね」

殺すも飼うも捧げられた神次第、
神は残酷にも生かして使う定命の道具としてとかげを扱っていた

過去に何度も抹殺しようとしたこと、その度にそれが無かった事になることを話し終えると自分は監視者だという事も明かし眉を顰めて話を続けた

「一度、ヤツが死を願ったことがある」
「だから迷わず切り刻んで顔を爪で抉った、そん時の傷が罰として残っている」

「罰・・・」

「死のうとした罰、らしい」

心底面倒臭そうな顔をしながら声色を変えた
「あとな、ヤツはデイドラの用事がある時とない時で変わる」
それは自分と従者への警告

猛吹雪がreiの顔を曇らせ、同じ雪がリディアの顔を洗う

程なく遠くにそびえる大学が見えてきた
そして、ウインターホールドへ



入り口に立つマーキュリオは明らかに焦っているように見えた

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