6月30日の日記Ⅱ

2012年6月30日 日常
6月30日の日記Ⅱ
衛兵「この街の錠前に近づいてみろ、ただじゃ置かないからな」
とかげ(へいへい分かってますよ、まぁ今から近づくんですけどねw)

とはいえ彼女の家は衛兵の巡回ルートだ、隙が無い

とかげ「・・・そろそろかな?」
衛兵「何なんだ?」

・・・ドゴーン!
衛兵「何だ!」

リディアさんがダイナミック入店されたようです

とかげ「喧嘩だ!喧嘩だ!やっちまえー!」
衛兵の真後ろで叫んでいるにもかかわらず警備中の衛兵は酒場の方へすっ飛んでいく
すかさず後ろ手に組んだ手でシザーとピックを錠前に刺し、鍵穴を捻ると【カチャン】正規の鍵を刺したかのような時間で解錠した

とかげ(泥棒しすぎw解錠スキル上がりすぎwワロタw)
そのまま尻からお邪魔します


家には家主ではなく廃屋の家主、いや吸血鬼の従族がいて呑気に鍋をかき回してた
そして私は隠密中でもなければ消音魔法も唱えてないので当然見つかる
廃屋の家主はこちらに向き直ると吸血鬼の従族特有の精気のない虚ろな目で襲い掛かってきた

廃屋の家主「がのじょはぼぐがまもるんだー!」
と、ここでいつもなら破壊魔法で一撃です

けど、残念なことに彼を裁くのは私の役目ではない
沈静の魔法で簡単に押さえ込む

そしてダイニングテーブルの向こう、【ショッカー秘密基地】の表札並みに怪しい地下への入り口を降りると案の定な光景があった

とかげ「昼間用の棺に塗り薬、、、律儀に付けた日記帳か」

日記に目を通す

家主が退屈な日常を変えたい一心で吸血鬼の誘惑を受けたこと
廃屋の家主を誘惑して従族にしたこと
失踪した妻を同族にしたこと
その妻が従族の娘を偏愛するという病んだ心を持っていたこと
そして彼女に従族の家を焼かせたこと、
そのことが彼女の心を完全に壊したこと

とかげ(十分か)

日記を閉じ地下室を出ると、正気とも狂気とも言えない壊れた男が鍋をかき回していた
その姿を見て哀れみはあった、が、それ以上でもそれ以下でもない冷淡な心境になっていた
ただのモンスター

表は喧嘩も収まり衛兵も野次馬も解散と言う感じだった
衛兵がリディアさん(とその相手)を兵舎に連行してはいないかと心配になったが、どうやら取り越し苦労のようだった
野次馬の中から意気揚々と駆け寄ってくる彼女を見つけることが出来た

リディア「で、首尾は?」
にこりと笑う彼女の頬に痣が出来ていたので一瞬むかっとしたが、
相手をさせられたであろう力自慢の彼の顔が原形を止めていないのを見てごめんなさいの気持ちで一杯になった
リディア「ああ・・・それから、彼は従者になってくれるんですって」
リディア「まぁ私が行くまでもないような案件ででしょうけどw」

実に嬉しそうでなによりw
とかげ「首尾は上々です、助かりました、ありがとう」

とかげ「では、報告に向かいますが彼にも頼んで二人で街の人に首長の家の前に集まってもらえるよう頼めますか?」
リディア「分かりました」
ぼっこぼこの彼「いいぜ」

・・・

unko-BBA首長「ご苦労、この街を裏切った者は分かった」
とかげ「ということで、報sunko-BBA首長「だが!黒幕は生きている」
とかげ「その前に報sunko-BBA首長「住民に警鐘を鳴らしてくれたことも感謝する」
とかげ「で、先立tunko-BBA首長「だが!黒幕は生きている」

unko-BBA首長「黒幕を倒してくれたら報酬を倍だそう」
とかげ「やらせていただきます」

・・・

住民にこの街が吸血鬼に狙われていることを伝え山狩りを指示したあと、これから吸血鬼の巣へ黒幕退治に行くことを従者に告げる
住民は吸血鬼狩りに散開し、首長の屋敷の前には能面のような従者+巨馬が残った
リディア「お人良しと書いて馬鹿と読むんですけど!」
とかげ「ごめんなさい」

リディア「火付けの犯人も分かったのに報酬もまだなんですか?」
とかげ「ごめんなさい」

リディア「しかも住民の加勢を断って山狩りに回すなんて・・・」
とかげ「あ、それは被害は最小限の方がいいかと・・・」

能面が解けたリディアが心配そうにとかげを見つめる
リディア「・・・なんでそんなに見知らぬ人に優しいんですか?」
バンエイ君「ブルルァ!」



とかげ「知ってる人にも優しいつもりなんですけどねw」

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